秋冬も要注意!|のどが渇かなくても起きる“隠れ脱水”の見抜き方

夏から秋、冬から春のように気温や湿度、日照時間が大きく変わる季節はとても運動がしやすく、運動を再開する方も多いのではないでしょうか?

その季節の変わり目は免疫の低下やアレルギー症状が出やすいですが、水分を十分に摂取できておらず、脱水症状がみられやすい時期でもあります。

脱水症や熱中症は「暑い季節に起こる」というイメージが強いのですが、涼しい時期や寒い時期はのどの渇きが少なく、感染などによる嘔吐や下痢などによる脱水が起きやすいです。

そのため、「気づいたら脱水症状が起きている」なんてことは少なくありません。

そこで、今回は脱水症状にならないように気を付けたいポイントや症状の確認方法をご紹介します。

目次

脱水とは?

脱水とは、読んで字の通り、体内の水分が不足している状態のことを指します。

ただ、不足しているのは水分だけでなく、電解質(具体的にはナトリウム、カリウム、カルシウムなどが挙げられます)といわれる。ミネラルも同時に失われています

この電解質は血液などに溶け込んで、筋肉を動かしたり、神経からの命令を伝えたり、体内の水分量の均衡を保つなどとても重要な役割を担っております。

このバランスは崩れると、痙攣や頭痛、意識障害など様々な症状が起こります。

そのため汗などで体内の水分が失われたときに「塩分」が必要になるのは上記のような状態が起きているからです。

脱水のタイプ

脱水症状は大きく分かれて 3 つに分類されています。

  1. 高張性脱水
    →汗を多くかき、喉が渇いているときに見られる脱水。
     失われている量:水分>塩分
  2. 等調性脱水
    →下痢や嘔吐による脱水。
     失われている量:水分=塩分
  3. 低調性脱水
    →汗をかいているが、電解質がほとんど含まれない飲み物(お茶や水)を大量に飲んだ際に起こる脱水。
     失われている量:水分<塩分

上記のように症状や原因も異なるため、適切な対応が必要となります。

脱水の重症度

脱水は体重減少の割合により、重症度が分かれます。

Ⅰ.軽度

状態:体重の減少が 2%以上~5%未満
症状:少しの下痢、嘔吐、微熱

Ⅱ.中等度

状態:体重の減少が 5%以上~10%未満
症状:心・腎・呼吸不全、血圧・臓器血流低下

Ⅲ.重度

状態:体重減少が 10%以上
症状:日常生活動作や質の低下

このように全体の水分の減少の割合によって症状が異なります。

日常で確認したいポイント

① のどが渇いている

軽度の症状としてのどの渇きも見られます。

のどが渇いているときはすでに脱水が起きているサインになりますので、1 日を通してのどを乾かないように水分補給をすることがとても重要です。

② 尿の色

色が濃く、濁っているような尿は脱水が起きているサインです。

寝起きの排尿は夜中に水分補給ができていないため、特別問題はないですが、日常を通して、色が濃く、濁っている尿が続いているときは要注意です。

トレイにいかれる際は必ず確認するようにしましょう。

厚生労働省から引用

また、子どもや高齢者では脱水症を起こしやすく、脱水症の診断が遅くなってしまう恐れがあります。

そのため、子どもと高齢者はつねに脱水症を起こしやすいと心得えておくことが大切です。日頃から全身をよく観察し、些細な変化を早期に見つけましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

脱水が起きているとしっかりと症状として表れてきますので、サインを見逃さないよう日々意識して水分摂取を行いましょう。

また、これからの季節は感染症に負けない身体作りも大切ですので、運動や旬な食材を摂取するなどバランスの良い食事も心がけていきましょう。

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